キラとワインとアスランと…A



「早く、はやくぅ〜」

目を閉じて口づけを待つ妻の姿に、アスランは戸惑う。

(な、何だってこんなにドキドキするんだ…)

すでに結婚して子供も3人いる。
キラを愛する気持ちには決して変化はないが、これほど彼女を見て緊張するのは久々だ。

「キ、キラ…」

アスランは手にしたグラスの水を口に含み、キラを引き寄せ唇を重ね合わせた。

「ん…んんっ…」

少し生ぬるくなった液体をキラは素直に飲み干すと、舌を夫に差し入れてくる。

「キ…ラ…う…はぅ…」

いつもは奥ゆかしい妻のこの積極的な行動に、アスランはあきらかに興奮していた。

「キラ…キラ…」

時を忘れて、互いに舌を絡め、唇を貪り合う。
はぁ、はぁ、と肩で息をするほどの激しいキスをようやく終えると、
キラはさらに次の行為を求めてきた。

「アスラン…しよ。」

「え…ちょっと待ってキラ…」

すでに夫のベルトを外そうとして手を伸ばしてくるキラだが、
さすがに今ここで、このまま性行為におよぶのは躊躇われる。

もちろん新婚の頃は仕事から帰ると、出迎えたキラを玄関で
そのまま押し倒しSEXに及んだ事は何度もある。
しかし、すでに3児の父ともなると、アスランにも、さすがに少しは分別も芽生えてくる。

「キラ、このままじゃ…俺は汗で汚れているから、まずシャワーを浴びないと。」

「どう…してぇ…?」

キラはぽかんとした表情で首を傾ける。
その仕草がとても愛らしく、ますますアスランはドキドキしてしまう。

「どうしてぇ?アスランの汗…ちっとも汚くなんか…ない…よ?」

「キラ…」

夫バカだが、うちの妻はどうしてこんなに可愛いんだ、
と思わず抱きしめてしまう。

「キラ…キラは世界で…いや宇宙で一番キュートで可愛いいぞっ!」

アスランの胸にギュッと抱きしめられ、キラはその鼓動に耳を傾ける。

「アスラン…アスランの心臓…すごく早い…」

「うん…ドキドキしているんだ…君があんまり素敵だから…」

「…じゃあ今ここで…抱いてくれる?」

潤んだ瞳でねだるように見上げる彼女の姿に、いったい誰が逆らえよう。

「ああ、キラがそれを望むなら。」

いつも求めるのはアスランの方で、
キラはもともと奥ゆかしい性質なので、自分からは滅多に求めてこない。
さらに子供が産まれてからは母性の方が強いらしく、
性への欲求も淡白のようで、そんな妻をいろいろ宥めて、
気分を盛り上げ、ようやくベッドインするのが
最近の二人の関係だった。

だから、このようにキラが積極的に求めるなど、
アスランにとっては実に喜ばしい事なのだ。

キラは酒に酔ったトロンとした目つきで、
夫のベルトを外し、ジッパーを下げる。
そしてすでに猛っているアスランの肉棒を取り出すと、
躊躇うことなくパクンと口に加えた。

「キ…キラぁ…」

それが嬉しくて、思わず夫は涙目になってしまう。

いつもはアスランがいくら懇願しても、
恥ずかしがって、なかなか口ではしてくれないのに、
今日のキラはすごすぎる。

「うっ…ふ…ぅ…はむ…んんっ…」

キラの巧みな舌と唇で、みるみるアスランの男根は限界を迎える。

「はぁ…はぁ…キラ…だめだ…もう…いく…っ…」

「あむ…っ…いいよ…僕のお口で…ふぅ…全部受け止めて…あげる…から…」

「んっ…はぁぁ…」

アスランはキラの口中へ一気に精を放出した。


Bへ続く